君のちょこっと隣かせめて斜め隣。

その瞬間。
はあああああ……っと大きなため息一つからの
「ちょっと待ってて」…………終わり。

工業ってあんな怖そうな
先輩の塊なのかな……怖い。

なんてずっと思ってたら

噂をすればなんとやら
さっきの先輩がドアから顔を出し

「入っていいよ」
と一言。

反射的に返事をして、
新たな世界に足を踏み入れた。