―もっと、刺激的な恋を。―

「あの……部活の体験場所ってここで ……その……できますか？」 って聞いたあの時に私は初めて先輩に会った。 ちょっと怖そうであまり関わらないだろうと思ってた。 そんな君を好きになるなんてね。

「Ah―――……」 （いくらこの音を歌ってもやっぱり紫いろだなぁ） 「よしっ！今日も音程バッチリ！」 そうなると私の世界は輝きを増す 勉強嫌だなぁー嫌いだなーと思える学校への長い長い道が明るくなっていく！ 「ちょっと渫奈！（せつな）いつまでも歌ってないで支度しなさい！今日から学校でしょ？遅刻するわよ……？」 「んもう！わかってるってば！支度するから出て行って！」 「早く行きなさいよー」