ふたりでのほほんとお茶していたら、「芙祐〜」って、リコの登場。




「あらリコちゃん、ジュース飲むー?」


「飲む♡っていうかさ、芙祐って明日暇だよね?」



断定されちゃってるんだけど。



「ひまーかまってリコちゃん」


「だと思って〜。前合コン行きたいって言ってたじゃん。ご用意しましたあ〜」



「はー?リコちゃーん。芙祐ちゃんのこと変なところに連れてかないでよ」



あたしがリアクションとるより早く、慶太くんがブーイング。



「え?慶太くんも行くって聞いたけど」



「そんな予定ないよ?」



「慶太くんの前のバイト先の先輩が、慶太くんも連れて行くって言ってたよ?そしたら女の子集まるだろって」



「……寝耳に水なんだけど」



慶太くんがげんなりしてる。
これは、よくあるパターンなのかな?
先輩からの急なお呼び出しってやつ。



「まぁいいや。芙祐ちゃんが行くなら行くよ」



「芙祐断らないでね!芙祐でやっと5人目なの!6対6でイケメン連れてきて貰うんだから、これ以上人数欠けさせられないよ!」



「あはは、強制参加だ。いいよ。あたしも行く。前に連れてってって言ったのあたしだし」



合コン懲りたのに、時とともにそれを忘れたあたしの好奇心ね。華のJKだからね。仕方ないよね。