意味がある訳でもなく家族と離れた俺は
学校から数分で駅にも近い好条件なアパートで、一人暮らしをしている。




親からの仕送りで大半は生活しているが
でもそれじゃ納得できなくて、

バイトをしている暮らしは、

案外、楽しい。



意外と一人の時の方が孤独感は無い。





「あっ先生にあの事、伝えなくちゃ...」



俺はカバンからスマホを取り出し、
通話ボタンを押した。




「はい、もしもし」


「あ、あの、朝比奈です」



意外に美琴先生に連絡するのは、
初めてで緊張する。