とっくに恋だった―壁越しの片想い―
恋愛(ピュア)
完
14
pinori/著
- 作品番号
- 1272923
- 最終更新
- 2019/05/09
- 総文字数
- 117,283
- ページ数
- 185ページ
- ステータス
- 完結
- PV数
- 2,290,721
- いいね数
- 14
○野々宮 華乃
●平沢 一哉
引っ越した部屋の隣に住んでいたのは、高校時代の先輩だった。
「俺もこれから作るんだけどさ、おいでよ。一緒に食お」
「……荷物置いて着替えたらすぐ行きます」
「ん、待ってる」
いつもの笑顔も、うっとうしいくらいのお節介も
あたり前にそこにあるものだと、いつから勘違いしていたんだろう。
こんな、溢れるほどの想いを……
どうしたら、勘違いできたんだろう。
「彼女がいるくせに、他の女にそんなこと言えちゃうとか。幻滅しました」
隣にいるのに。
「平沢さんに……好きになってほしかった……っ」
その想いは届かない。
「なぁ。俺、本当にもう華乃ちゃんに構っちゃダメなの?」
差し伸べられる手は、後輩への優しさからなのか、それとも――。
start 2016.1.23
end 2016.4.23
2019.5.9 afterstory追加
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