有無を言わさず飲まされた。

呼吸がしにくい体勢で思わず飲んでしまった。

というか飲めた。



「ん……!」




彼の顔が目の前にあるこの状況は一体……?

呼吸しにくい……


頭がうまくまわらなくなってきた。



『ぷは……やーっと飲んでくれたね?』

「はぁ……あ、ありがとうございます……」

『人間卒業おめでとう! そして、ヴァンパイアの世界にようこそ、りんご』


彼は優しい笑顔をしている。


そんな記憶を最後にまた私の記憶は途切れた____