特に突っ込んで尋ねることもできず、車はそのまま動く。 っていうか私、この運転してる人の名前すら知りません…。 でも車内は謎ににぎやかで、特に理紗は楽しそう。 私も適当に楽しいふりをしておく。 でも不安を隠しきれなくて、自分から話題をふるなんて全然できなかった。 1時間くらいゆられていたのかな? 時計を見ると、もうすっかりお昼時を過ぎていた。 「場所はここだし、この辺で一緒に時間つぶしがてら飯食うか。」 慣れたように駅ビルに駐車をし、ビルへとはいっていく。 …どこなんだろう。