温かい昼時。
太陽の包まれるような暖感と
肌に馴染むような気持ち良い風。
つい眠くなる。
うとうと。。
顎をついていた肘が
漫画のようにカクッとなった。
驚きで目が覚め
心臓がドクドク大きく鳴っている。
その時
自分の名前を呼ぶ声が
耳に届いた。
ただでさえ収まらないドキドキが
一層増す。
窓から吹き込む風でさえ
私の暑さを
癒やしてくれない。
私を呼んだのは
先生だった。
最近眠そうにしている私を
なにかと気にかけてくれていたのだ。
先生はいつも
目の下にくまがあって
疲れているみたいなのに
他人を気遣う。
でも決して
その思いをさとられぬように
接する。
「先生って素敵ですね」
私は小さくそう
呟いた。