Tearstaind Karanchoe


バレンタインというひとつの行事を終えた週明けの日だった。

バレンタイン当日は偶然にも塾の日で。

お菓子作りなんててんで駄目な私は、ケーキ作りの得意な友達の協力のもと、カップケーキを作った。

一番形の良いケーキを厳選して包んで、サッカーチームの一軍である優汰のことを浮かべ、サッカーボールの形のチョコを二粒入れて。

もちろん、義理チョコ。


巻き込んだ塾の友達とふたり、揃って突き出した。