何年かを経て、春の風と一緒に、こちらを振り向いたアイツに。 思えば、あの時から。 惚れていたんだと思う。 呆れるほどに、ド不器用で。 ひたむきすぎて、見てらんない位に、真っ直ぐで。 広げた教科書 丁寧にまとめられたノート のぞき込む回答 なんだかんだ、楽しかった。 それを認めるのが悔しくて悔しくて、 とうとうズルズルと引きずっていってしまったけれど。