いつだったか、水野に告げた願い事。

『アイツに、数学の点数、今年もちゃんと報告しろって伝えてくんない?』

そうだ、中3の時

特に、アイツに対して、好きだとか、嫌いだとかそんなものを抱いてるつもり無かった。

アイツは、俺の最大の『好敵手』であり、お互いのテストの結果を、誰よりも知り尽くす義務を負った関係のはずだった。

それなのに。