Tearstaind Karanchoe


その、低い声音が確かに音となって空気を震わせたその瞬間

振り向いた先のその笑顔を瞳に映したその瞬間



私は、勢いよく耳を塞いで、目を閉じたかった。


…その世界から、逃げ出してしまいたかった。