花のころ



自転車置き場。

すれ違ったのに、うつむきながら欠伸をして、わざと気づいてないフリをした。



顔が赤い。
心臓もうるさい。



朝から会えるなんて初めてで、それだけで嬉しかった。



下駄箱まで、ちょうどいい距離のまま歩いて、後ろ姿を見てた。