『なんでそんな本に興味があるの?』




栗色の男の人は私が持っている本を
指さして首を傾げている。




『え…と。』



なんて答えよう。
言い訳が見つからない…。




『昨日も似たようなの読んでたよね?
最近、よく見かけてたから』



『え!知ってたんですか!』



『うん、俺、図書委員。』




あ、なるほど。。

じゃあやっぱり変な嘘つけないな…。




『でも俺もそうゆうのちよっと
興味ある。読んたことないけど』


『で、ですよね!私もそんな感じです!』




そんな感じで一ヶ月も同じような本、
読みにこないよ、自分、!




『良かったら、一緒に読んでもいい?』


『あ、はい。
じゃああっちの机があるとこに…』


『あ、同級生だしタメ口でいいよ。』