やがて、空へと広がった光は、漆黒の雲を呼び寄せ、丘の上空にどんどん雲が増えていく
その時、ゼロと私以外の魔法使いたちが、ダリシーンと共に空へと腕を突き上げた。
彼らから放出された魔力も、
純黒の光となって月の光を遮っていく。
ついに、丘には一筋の光も差し込まなくなった。
すると、それと同時に、ゼロの姿が少しずつ青年の姿へと変わっていく。
ゼロの魔力がだんだん大きくなっていくのを感じる。
そして、すぅ…、とゼロの体を取り巻く光が消えた頃には、彼は完全に元の姿に戻っていた。
私は、胸の緊張が高まるのを感じた。
興奮と同時に不安が胸をいっぱいにする。
ついに………
始まる………。
ゼロが、じっ、と私の方を見た。
「フィオネ……怖いか?」
ゼロは、私に静かに尋ねた。



