ゼロの相棒






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「空気が澄んでるな。……月が綺麗だ。」




陽が落ちて、夜の世界となった最果ての丘に、魔法使いたちが集結した。





身を切るような冷たい風が頬に当たる。





ダリシーンが、私とゼロを交互に見ながら言った。








「それじゃあ、準備はいいか?


………始めるぞ。」







どくん、と胸が鳴った。





ゼロは、緊張した真剣な顔つきで頷いた。





ダリシーンは、空に向かって高く腕を突き上げる。







その瞬間、ダリシーンの灰色の瞳がぱぁと輝きだした。




そして、空へと一筋の光が伸びていく。






辺りに吹いていた風が、一瞬で止む。







……すごい…。






ダリシーンが魔法を使うのは、前にも見たことがあるけど



やっぱり凄まじい魔力だ。







ガーディアンの二人やジンたちも、
息を呑んでダリシーンを見つめる。