ゼロの相棒





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「今日が、ゼロと話す最後の日にならないといいな……。」





塔を出て、町を歩くことにした私とゼロは、二人並んで進んでいく。




つい、ポロリ、と出た本音に、自分でも
驚く。




ゼロが私を見て言った。





「やめたかったらすぐ言えよ。

フィオネが嫌って言ったらやめるから」





ゼロの優しい言葉に涙が出そうになるのを必死にこらえる。





「大丈夫、ゼロの為だもん。

………私、頑張るから。」





私はゼロの方を見てにっ、と笑った。




そして、小さく続ける。





「もし…上手くいって、またゼロのこうやって町を歩けたら



あの時の言葉の意味…ちゃんと教えてね。」





「あの時の言葉…?」





ゼロが首を傾げる。




私は、そんな彼を見つめて答えた。





「最果ての丘で、別れる時。


私が“容れ物”にふさわしくない理由について。」