「私が、魔法で月を隠してやる。
せめてもの償いだ。
今日を新月にしてやろう。」
ダリシーンが、ゼロを見てそう言った。
彼がこんなことを言うなんて。
ゼロも驚いた顔でダリシーンを見つめている。
ブラッドとレオが私たちに近づいてきた。
ブラッドが口を開いた。
「俺たちもダリシーン王と一緒に空に魔法をかけるよ。
ジンとドロシーの魔力も借りよう。」
レオも、ブラッドに続けて言う。
「みんなの力を合わせて、月を隠してやる。
勝負は一回だ。
絶対成功させようぜ。」
ゼロは、彼らの顔を見ながらゆっくりと
頷いた。
みんなが、ゼロの為に魔法をかけてくれる。
ゼロが
元に戻れる。
ついに……今夜が。
私たちの旅の終着点だ。



