すると、不安げな瞳をして黙って私の言葉を聞いていたゼロが
何かを決心したかのように、ふっ、と目を閉じて言った。
「……わかった。
お前の力にかけるよ。
フィオネは、本当にそれでいいんだな?」
私は、力強く頷いた。
すると、ゼロは腕を組んで窓の外を見た。
「……とは言ってもな…。
朔旦冬至は終わっちまったし、次の新月の日まではあと一ヶ月もある。
それまで、フィオネの魔力は持つか?」
はっ、とした。
そうか。
いつ、また普通の人間に戻るか、私には
わからない。
……一ヶ月も待ってられない。
すると、ドロシーの部屋の扉がいきなり
開いて、そこからダリシーンとガーディアンの二人が現れた。
「その心配はいらん。」
ダリシーンが低い声で言い放つ。



