ゼロは、戸惑いを隠せないような表情で
私を見つめた。
「助かる保証はねぇんだろ?
…これでフィオネが死んだら…俺はもう
一人じゃ生きていけない。」
ゼロの言葉に、どくん、と胸が鳴った。
私も……
私もそうだよ、ゼロ。
もう、ゼロの隣じゃないと生きられない。
もし、このまま相棒を解消されたら…私は行くところもない。
私は“容れ物”に選ばれてここまで来たんだ。
一緒にいる理由がなくなった今。
いつ別れをまた告げられるか不安に感じる日々を送るよりも、彼の為に死んだ方がマシだ。
また、闇町にいた頃のような孤独に戻るくらいなら。
私はゼロの“容れ物”になる。
「ゼロ。私の魔力が消える前の今しかチャンスはないのよ?
絶対……耐えてみせるから。
ゼロ。私に魔法をかけて?」
もし、うまくいかなかったとしても。
私は本望だから。



