****
どのぐらい時間がたったのだろうか。
私は、聞いたこともないような
どすん、どすん、という音と
それと同時にやって来る地響きで目が覚めた。
隣を見ると、ゼロは少し険しい顔つきで、テントの外を気にしている。
私が起きたのに気づくと、ゼロは聞こえる最小限の声の大きさで私にささやく。
「テントの外を魔獣の群れが通っているみたいだ。
…結構デカイな。」
ゼロの見ている方に目をやると、テントには、月明かりに照らされて、獣のような影が映っている。
私はそれを見て、急に心臓の鼓動が速くなる。
私の緊張に気づいたのか、ゼロは私の方を見て、優しく言った。
「俺が魔法をかけてあるから大丈夫だよ。何かあっても俺が守るし。
安心して寝てろ。」
私はゼロの言葉を聞くとほっとしたのか
睡魔が再びやってきて
すぐに夢の中へと落ちていった。



