「もう傷は大丈夫なの…?ごめんなさい。私のせいで………!」
私が泣きながらそう言うと、ゼロは、ぱっと私から離れて、私の涙を手で拭いながら答えた。
「フィオネのせいじゃねぇよ。
……大丈夫。ダリシーンに借りを作るのは嫌だったんだが、今回ばかりはそうも言ってられないな。
ほら、傷は残ったけど。塞がっただろ?」
ゼロが服をめくって私に見せる。
そこには大きな魔獣の爪痕が残っていつものの、ゼロの言う通り、綺麗に塞がっていた。
よ………よかった…。
私は安心した瞬間、はっ、と我に返る。
な……なんか緊張してきた。
心臓がドキドキと音を立てる。
私は、ぱっ、とゼロの胸から目を背ける。
「なんでそんなに急いでここに来たんだ?……俺が死んだと思ったのか?」
ゼロが私に尋ねる。



