ゼロの相棒






しかし、いくら力を込めても
私の腕からは何の魔法も出なかった。








ど……どうして?!







「フィオネ!急げ!!」







レオの声が聞こえる。







魔法の出し方がわからない…!





焦りだけが私の中に募っていく。







「なんで攻撃できないの…?!」








そう声に出した時、頭が真っ白になった。








その瞬間、ナイトメアがブラッドたちの魔法を破って私たちに再び炎を吐いた。







熱風が体にゴオ!と、当たる。







「っ!一旦引け!」







ブラッドの緊迫した声が響く。





どうしよう





私、魔法が使えないの…?








ゼロが大怪我をしても分け与えてくれた魔力なのに






私じゃ、使いこなせないの…?






ゼロ、どうすればいい……?




どうやれば戦えるの…?!




……隣で、大丈夫だ、って言ってよ…





ゼロ………!!









そう心の中で叫んでもここにゼロはいない。





ブラッドたちは、魔法で盾を作って私を炎から守ると、動揺したような顔でこちらを見た。