目の前には、見たこともないぐらいの大きな獅子の形をした魔獣が立っていた。
その手には、鋭い爪が伸びている。
「なんの化けもんなんだ…?あれは…。」
ゼロが呟いた。
魔獣の体を、黒い瘴気が取り巻いている。
その時、丘に大きな笑い声が響いた。
「ふはははっ!!ついに…ついにこの時が来たか!!」
ルナータが魔獣を見上げて言う。
「さぁ、ナイトメアよ。俺の指示を聞いて憎っくきダリシーンにその牙を向けるのだ」
ジンや、ガーディアンの二人も、目の前の魔獣に、ぞっとして身動きが取れずにいる。
その時、魔獣がグルル、と威嚇しながら
ルナータに向かって吠えた。
〝俺の封印を解いたのは、お前か…?〟
!
人の言葉を喋った?!
ゼロも目を見開いてナイトメアを見ている。
ルナータも、少し動揺をしたが、
すぐに答えた。
「あぁ、俺がお前の主だ!俺の為に働いてもらうぞ!」



