「あなたの言い分も分かるけど……
ナイトメアなんかを蘇らせたら、ダリシーンへの復讐どころじゃ収まらなくなるわ。
……こんなこと、弟さんだって望んでないはずよ!」
ルナータは、私をギン、と睨んだ。
「黙れ!お前に、何が分かる!……あいつの死ぬ時の表情は今でも忘れられない。
何も喋ることが出来ずに、一人で死んでいったんだぞ。
…俺があいつの無念を晴らしてやるんだ」
ルナータは、はぁ、と大きく息を吐くと、冷徹な表情に戻り、私を見下ろした。
「…その為には、お前に魔力を放出してもらわなければならない。
さぁ、これまでのように、魔法使いとしての血を蘇らせるのだ。」
私は、ルナータを再び睨んで言い放った。
「“魔法使いの血”なんて、一滴も私の中に流れてなんかないわよ!
願いの町で魔法が使えた時も、自分でも
どうやったかなんて分からないんだから!
さっきも言ったけど、そんなことあんたが自分でやりなさい!」



