ゼロの相棒






だけど、ダリシーンの言ったことも分からなくはない。




ダリシーンがあそこでもし、ルナータの願いを聞き入れていたとすれば

国中から同じような不治の病やトラブルを抱えたものが城へ集まってきて、収集がつかなくなってしまうだろう。






ルナータの“甘え”を聞き入れていれなかったことは、“一国の王”としては、正しい判断だったんだろう。







………ただ。







ただ、ダリシーンが、もう少し優しい言い方をしていれば。




ダリシーンも不器用というか、無愛想というか…。


どこかの誰かさんに似ているところがある。





本当は、助けてやりたいという自分の本心を隠して、人を傷つけて、自分も傷ついてしまう。




……だから、ルナータのような、恨みを持つものを生んでしまったんだ。








私は、過去の恨みに支配されているルナータに向かって口を開いた。