私は、ルナータを睨みつけながら言った。




すると、彼は、ふっ、と笑って静かに口を開く。






「そんなに威嚇するな。…簡単なことだ。最果ての丘にあるナイトメアの塚の前で、魔力を放出するだけでいい。


そうしたら、お前を“相棒”のところに戻してやる。」






…え?





どういうこと?






私は、ルナータの言葉の意味が分からずに眉をひそめて、奴に疑いの目を向ける。





「…嘘じゃあないさ。本当にそれだけでいいんだ。」





ルナータは私の心中を察したように、そう言った。






「そんなの、私にやらせなくたって、自分でやればいいじゃない。


……あんた、ナイトメアの封印を解くつもりなんでしょう?」






その言葉に、ルナータは、ぴくり、と反応する。




そして、ニヤリ、と不敵な笑みを浮かべて言った。






「へぇ……。ナイトメアの封印のこと、
やっぱり知ってたのか。」