!
「フィオネーっ!!」
俺は力一杯叫ぶ。
その瞬間、フィオネとルナータがこちらを向いた。
「ゼローっ!!!」
フィオネが俺に気づいて名前を呼ぶ。
その時、ルナータがこちらに向かって腕を突き出した。
!
来る!
俺は咄嗟に高度を上げて、ルナータの放った闇のオーラをまとった刃を避ける。
そして、塔のてっぺんに向かって、一気に降下する。
俺は力一杯手を伸ばした。
フィオネのエメラルドのような碧色の瞳が闇に輝く。
「ゼ………」
フィオネは俺に向かって手を伸ばした
が
その手を掴む瞬間
フィオネはルナータと共に、夜の闇へと消えたのだった。
《ゼロside終》