その時だった。
〝……素晴らしい…。
まさかこれほどの力とは…。〟
突然、 何処からか男の低い声が響いた。
私とドロシーは、驚いて周りを見渡す。
〝やはり、俺の目は正しかったようだな〟
その時、ふっ、と私の前に影が現れた。
私は咄嗟に振り返る。
すると、そこには黒いマントを羽織った、隻眼で長身の男が立っていた。
ぞくっ!
体じゅうの体温が下がるのを感じた。
黒マントの男の不気味な瞳から目が離せない
ほ……本物のルナータだ!
こいつ……何処から……?!
ルナータはゆっくりと口を開く。
「都市で見た時から何か引っかかっていたが、やっとその正体が分かった…。」
ルナータの冷酷で、鋭い視線が私を捉えた。
体を動かすことが出来ない。



