『大丈夫か!フィオネ!!』
シャボン玉からも、ゼロの動揺した声が
聞こえた。
「だ……大丈夫…。」
私は、はぁはぁ、と息をしながら答えた。
私の魔力がなくなったんだ。
急に体が重くなる。
『町中の黒マントが消えたみたいだ。
すごいよ、フィオネちゃん。』
シャボン玉からジンの明るい声が聞こえる。
黒マントが消えた……?
よかった………。
ドロシーは私に抱きついて叫ぶ。
「ありがとうございます、フィオネさん!私たちの町を守ってくれて…!」
ドロシーの深青の瞳には、きらり、と涙が浮かんでいる。
……怖かったんだよね?
自分の大事な故郷がどんどん壊されていって。
ブラッドさんとも会えなくて。
ドロシーは、すくっ、と立ち上がると
私に手を貸してくれた。
私もシャボン玉を持って、ゆっくりと立ち上がる。



