ゼロの相棒







私は、急いで塔のてっぺんから町を見下ろした。




すると、さっきまでには一人もいなかった町の中のあらゆるところに黒マントの姿が見える。





ざっと数えただけでも、三十近くはいそうだ。




『とりあえず、この中の一つがルナータなんだろ?!一体ずつ倒してくしかねぇ!』




ゼロの声がシャボン玉から響く。





一体ずつって…どれだけ時間と魔力を使うのよ。





たった五人で町中の黒マントを倒すなんて無謀すぎる。






本物が見つかっても、殺したりしてはいけないから、フェイクを倒すのにも普段の二倍は時間がかかる。






ルナータの罠に……はまった…ってこと?






ルナータが今まで動きを見せなかったのはこの時のために魔力を溜めていたからなんだ。







『キリがねぇぞ、ブラッド!こいつらどんどん湧いてきやがる!』






レオの鋭い声が聞こえた。





見ると、さっきよりも黒マントの数が多い。



町の人々も混乱状態に陥っているようだ。