想像通りの返事がきて、ゼロはふぅ、と息を吐く。




「お前…。俺の相棒になる意味、知らないだろ?

……何も俺のこと知らないのに。」




ゼロは初めてくるり、とこちらを振り返った。



藍色の瞳は彼の迷いを感じさせた。




「いいの………私はこの町で一度死んだ。

ここからまた始まるの。あなたのおかげで……。」




私は彼の目をまっすぐ見つめて言う。




「今度は私があなたの相棒になって、あなたを救う役になりたい!」




私は、さらに言葉を続ける。




「人が傷つかないように、自分が殺した、なんて大きな嘘ついて


心を傷だらけにしてしまうような不器用なあなたの力になりたいの。」




ピク、とゼロの眉が動いた。




「…………。」





長い沈黙の後、ゼロが
はぁーっ、と大きなため息をついた。




「本当に………傷ついても知らないからな?

必ずお前は後悔するぞ。」