私たちは、レオの話を聞いて
一瞬、時が止まった。
……。
えぇ!!?
月の塔ってまさか……
ドロシーがブラッドさんの妹?!
あの人たち血が繋がってたの?!
…確かに思い出してみれば、深青の瞳と髪の毛は瓜ふたつだ。
ドロシーの部屋に飾ってあった写真は
昔のブラッドさんだったのか。
てっきり、歳の近いお兄さんがいるのかと思っていた。
「この町ではブラッド隊長の面白い一面が見られそうで楽しみだ。
さ、行きましょうか、王さま。」
レオはからかうような顔つきで笑うと、
ダリシーンと一緒に宿屋に入って行った。
中でブラッドさんの噂の“美人”を見て楽しんでいることだろう。
ジンは、ふぅ、と息を吐いて私たちを見た。
「とりあえず、期日は一週間後ってことだね。…僕は独自にルナータの居場所を探ってみるよ。
じゃ、またね。」
ジンはそう言うと、私たちに背を向けて町中へと歩き出した。
その背中を見送ると、ゼロが私を見上げて言った。
「…ダリシーンと近くの部屋にいるってのは居心地が悪いな。
ちょっと歩くか。」
ゼロはそう言うと、私を連れて、歩き始めた。



