一同の目的が一致し、ひと段落したところで、レオが、ダリシーンの方を向いて言った。
「じゃ、王さま、そろそろ宿屋に荷物を置きましょうか。
ちゃんと二部屋取ってありますから。」
私は、その言葉に違和感を感じた。
二部屋?
「レオさん、一部屋足りないですよね?
…定員で部屋がないなら、私たちの部屋を使いますか?」
ゼロは、ギョッとした表情をして
「フィオネ!な……何を言ってんだ!」と私に突っかかった。
レオは、嬉しそうに、にこにこしながら
私の方を見て言った。
「フィオネと同じ部屋に泊まれるのは最高だけど、俺たちは二部屋で十分なのさ。
気持ちだけ受け取っとくよ。」
私とゼロは姉弟扱いで一部屋に泊まっているが、お世辞にも広い部屋とは言えない。
大の男が一人で使って丁度いい広さだし、王が一人部屋を使うとして、レオとブラッドさんが同じ部屋なんて窮屈だと思うけど…。
すると、ブラッドが私の方を見て言った。
「俺はここには泊まらないんだ。ここの生まれだからな。実家に泊まる。」



