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大罪人…!
ゼロが冷静な口調で言った。
「奴は魔力で魔獣の群れを操って、この町を破壊しようとしたんだ。
………一体何者なんだ?あいつ。」
ブラッドは表情を変えずに言った。
「ゼロ、お前も都市で戦ったことがあるだろ?“ルナータ”だよ。」
“ルナータ”………?
その時、私の頭に一人の男の顔が浮かんだ
「!リベリオンの逃げた方の上級魔法使いか!」
ゼロが、はっ、と思い出して叫んだ。
ブラッドは静かに頷く。
「あいつは、捕まった仲間“ガルシア”の復讐をしようと、ダリシーン王の命を狙っているんだ。」
復讐……。
確かに、奴はガルシアが都市でゼロとダリシーンに魔法で倒されて捕まった時に
とても恨みのこもった瞳をダリシーンに向けていた。
どこへ逃げたのかと思っていたけど…
まさかこの町に来ているなんて。
でも、あれがルナータだとしたら、
ジンと同レベルの魔力を持っていたことにも納得がいく。
……もちろん、町を襲おうという考えをしたところも頷ける。



