ゼロの問いかけにジンは、しれっ、とそう言った。
ゼロのことを話していたなんて言えないな。
ジンはゼロの態度に少し笑っている。
ゼロは、疑いの眼差しを向けていたが
ふいに私たちに言った。
「そういえば、丘がいつもより落ち着いてるな。ナイトメアの魔力も感じない。」
すると、ジンが塔を見ながら答えた。
「ドロシーも同じことを言っていたよ。
どうやら、今は王の封印の力が勝っているようだね。」
王の力がナイトメアの地響きを抑えているんだ。
あの黒マントの男は、ナイトメアを再度封印しに来たのだろうか。
でも、町を襲わせたところを見ると、いい人には思えない。
ゼロが、はっ、と思いついたように言った。
「そういえば、今朝、城の方からなんか
いや〜な魔力を感じたな。」
その言葉に、ジンは、さらり、と尋ねる。
「ダリシーン王のことか?」



