私は、ちらり、とゼロを見たが
彼は表情を変えずにいた。
そして口を開く。
「フィオネ………。俺は。」
ゼロが何かを言いかけている。
心拍数が、徐々に上がっていくのを感じた。
彼の言葉をまっすぐに受け止めたい。
私は、何も言わずに彼を見た。
すると、ゼロは決心したように口を開いた
「俺は………誰に何を言われても。
元の姿に戻るつもりだ。
………これだけは、譲れないんだ。」
どくん、と鈍く胸が鳴った。
それは、私も十分わかっていたことだ。
わかっていたはずだけど……。
すると、ゼロは言葉を続けた。
「……だけど。」
だけど……?
ゼロは、この静かな空間をがらりと変える一言を発した。
「お前はもう、相棒の条件を満たしてないだろ?フィオネ。」



