その時、ものすごい速度で飛んできた影がさっ、と、ゼロを抱きかかえた。
私たちは、その黒い影を見る。
「ジンさん!……間に合ったんですね!」
ドロシーが叫んだ。
ジンは、ゼロを抱えながら、塔に向かって飛んでくる。
やった!
すべて作戦通りだ!
ゼロも、ジンも
やっぱりすごい魔法使いだ。
こんな大きなことを成功させてしまうなんて…。
「二人が塔に着いたら、急いでゼロさんの魔力を回復させましょう。」
ドロシーが、私を見てそう言った。
私はこくん、と頷く、
その時だった。
がくんッ!
順調に飛んでいたジンを包んでいた光が
ふっ、と消えた。
!
まさか………
ジンの魔力が切れた……?!
二人は町中へと落下していく。
ドロシーも、魔法はもう使えない。
「ゼローーーっ!!」



