凄まじい風の音と、大きな衝撃波が町に響いた。
私とドロシーは、必死に塔の手すりに掴まる。
「…っ!フィオネさん!見てください、
魔獣達が……!」
ドロシーが、目を見開いて、大きな声で叫んだ。
私もドロシーの目線の先を見る。
そこには、もう町の目前にまで迫っていた魔獣達が、ゼロの魔力によって小さな光の粒に変わっていく光景があった。
次々と魔獣達が空へと浄化されていく。
ゼロ……成功したの…?
ゼロが魔獣達を倒したんだ!
私は急いで少年の姿を探した。
すると、上空から地上に向かって落下する影が見える。
「ゼロ!!?」
どうやら、意識もないようだ。
予想していた通り、すべての魔力を攻撃に使ってしまったらしい。
このままじゃ、地面に墜落してしまう!!



