ゼロがジンの腕から離れた瞬間
私はシャボン玉に向かって叫んだ。
「ゼロ、頑張って………!」
その時、ゼロの体から黄金の光が溢れ出した。
塔のてっぺんからその光景がはっきりと見えている。
一つ一つの小さな光の粒が、まるで風に舞い散る桜吹雪のように、大きな波になって魔獣達の周りを囲んでいく。
その光は、同じ規則で集まり始めて
やがて魔獣達の上に黄金の大きな結界が
現れた。
町にもゼロの魔力に吸い寄せられた大気が、ごうごうと音を立てながら吹いている。
「……なんて凄まじい魔力なんでしょう。
こんな力を間近で感じたのは初めてです。」
ドロシーが、ゼロの魔法から伝わる衝撃波から身を守りながら言った。
確かに、この魔法は町をも飲み込む勢いだ
パァァアアァッ!!!!
その時、目の前一面に、黄金の光が広がった。
咄嗟に顔を腕で隠す。
眩しすぎて、一体何が起こっているのか
分からない。
ゼロ………!



