ヒュゥウウゥゥッ!
俺は速度を上げて降下していく。
神経を研ぎ澄ませて地上の敵に狙いを定めた。
群れ全体に攻撃して一気にケリをつけるしかない。
俺が魔力を使った後はジンの運にかけるしかないが………。
俺は、魔獣に向かって腕を突き出した。
体中の魔力をこの一撃に込める。
正直、どこまでやれるか分からない。
こんな作戦、無謀だって自分でもよく分かってる。
これほどの魔獣の数を一人で相手するのも初めてだ。
でも、不思議なことに、焦りや不安は少しも感じていない。
だって、俺には“勝利の女神”がついてるからな。
その時、ジンのシャボン玉が手から離れて
同時にフィオネの声がはっきりと俺の耳に届いた。
『ゼロ、頑張って………!』
俺は、カッ、と目を見開いた。
《ゼロside終》



