すると、ジンがドロシーを見ながら言った。
「ドロシー。ゼロの今の魔力でも太刀打ち出来なくなってきたら、“お兄さん”を呼んだ方がいいんじゃないのか?
確か、兄がいるって言ってたよな?」
“お兄さん”?
私が不思議に思っていると、部屋に一枚の写真が飾ってあるのが目に入った。
そこには、彼女と全く同じ深青の髪の毛と瞳を持つ少年の姿が写っていた。
この人が…………。
やはり、ドロシーを見た時にも思ったが、どこかで見たことがあるような……。
すると、ゼロがジンに言った。
「俺の魔力でなんとかならないことなんてないぞ。…心配すんな。」
ジンは、ふっ、と笑って「頼もしいね。」とゼロの方を見た。
……さっきは少し躊躇してたのに。
やっぱり魔力を使うと、反動が大きいんだろうな…。
私はちらり、とゼロの方を見た。
元の姿に戻ってない時は、あんまり大きな魔法を使いたがらないのに。
………なんでも一人で背負い込もうとするんだから…。



