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部屋へと着いた私たちは、ドロシーをベッドに運んだ。
ジンが、ぽぅ…、と蒼瞳を輝せる。
星の町で私とゼロの傷を治してくれた“治癒魔法”だ。
「ラグナから聞いておいてよかった。
魔力を回復させるには、自力で溜めるしかないけど……。」
これは知り合いから聞いた魔法だ、と
星の町で言っていた。
知り合いって、ラグナのことだったんだ。
「ジンも、一度教えてもらった魔法が使える能力があるの?」
私が尋ねると、ジンは苦笑しながら言った。
「いや、僕のは“偽物”さ。コピーするだけで、質は全然及ばない。
……魔法の応用力でいったら、ゼロの方が上手いんじゃないか?お前、オールマイティーだろ?」
ジンがゼロに向かって言った。
私も、ゼロの方を向くと、ゼロは、表情を変えずに「まぁ…ガキの姿じゃ無けりゃな。」と、言った。
へぇ………。
さすが王家の血筋だ。
ドロシーは、そんなゼロを見て
か細く言った。
「ゼロさん……。もしもの時は、よろしくお願いします……。」
その言葉に、ゼロは、がばっ、と座っていたカーペットから立ち上がった。
何か言いたげにしていたが、町を守るために魔力を使い果たして、寝込んでいるドロシーを見ると
何も言わずにまた私の隣に座った。



