ゼロの相棒






****




部屋へと着いた私たちは、ドロシーをベッドに運んだ。




ジンが、ぽぅ…、と蒼瞳を輝せる。




星の町で私とゼロの傷を治してくれた“治癒魔法”だ。





「ラグナから聞いておいてよかった。

魔力を回復させるには、自力で溜めるしかないけど……。」





これは知り合いから聞いた魔法だ、と
星の町で言っていた。




知り合いって、ラグナのことだったんだ。





「ジンも、一度教えてもらった魔法が使える能力があるの?」





私が尋ねると、ジンは苦笑しながら言った。





「いや、僕のは“偽物”さ。コピーするだけで、質は全然及ばない。


……魔法の応用力でいったら、ゼロの方が上手いんじゃないか?お前、オールマイティーだろ?」






ジンがゼロに向かって言った。





私も、ゼロの方を向くと、ゼロは、表情を変えずに「まぁ…ガキの姿じゃ無けりゃな。」と、言った。






へぇ………。




さすが王家の血筋だ。







ドロシーは、そんなゼロを見て
か細く言った。





「ゼロさん……。もしもの時は、よろしくお願いします……。」





その言葉に、ゼロは、がばっ、と座っていたカーペットから立ち上がった。





何か言いたげにしていたが、町を守るために魔力を使い果たして、寝込んでいるドロシーを見ると




何も言わずにまた私の隣に座った。