ゼロの相棒






「一体、何があったんだ?」





ゼロがドロシーの方を見て尋ねた。


彼女は小さく呼吸をしながら答える。





「実は、ナイトメアの魔力に引き寄せられて、町の遠くに生息していた魔獣たちが、集まって来ているようで……。」





ドロシーの言葉に、私たちは動揺した。




魔獣が集まって来ている?





ナイトメアの魔力は桁外れだ。





並の魔法使いの魔力にも反応して集まってくる魔獣がおびき寄せられているとしたら、その数は計り知れない。






ドロシーは私たちを見ながら続ける。




「早いうちに手を打たないと、この町は魔獣から身を守る壁もない。

このままじゃ、大変なことになる……。」




その時、ジンがドロシーの肩を支えながら言った。





「とりあえず、一旦ドロシーの部屋へと移動しよう。

彼女の魔力を回復させないと、次に地震がやってきた時に太刀打ち出来ない。」





私たちは、ジンの言葉に頷くと、
ドロシーを連れて再び塔の中心部へと向かった。