私は、ぎゅっ、とゼロしがみつく。
ゼロは魔力を放出して窓から飛び降りるとそのまま上空へ向かって飛翔した。
てっぺんへと到着した私たちは、目の前の光景に言葉を失った。
そこには、倒れて意識のないドロシーを、抱きかかえて懸命に声をかけるジンがいた
「ドロシー!!おい!聞こえるか?!」
ジンは、今まで聞いたこともないぐらいに声を荒げて呼びかける。
私たちも二人の元に急いで駆け寄った。
その時、ドロシーが、ふっ、と目を開いた
安堵の息が漏れる。
「ドロシー…大丈夫か?」
ジンが優しい声で語りかける。
ドロシーは、私たちの方を見ると、
安心したように、にっ、と弱々しく微笑んだ。
「来てくれたんですね…。助かりました…。
思ったより、魔力を放出してしまって………。」
ドロシーは、ゆっくりとそう言うと
ジンの手を借りながら立ち上がった。



