ゼロの相棒





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私たちが塔に到着すると、ジンが上を見上げて瞳を輝かせ始めた。




「おかしい……。魔力を少しも感じない」




その言葉に、ゼロも瞳を輝かせ始める。





「階段をいちいち登るのはめんどくせぇ。飛んで行くぞ。」





ゼロは、私を抱きかかえると
たんっ、と地面を蹴った。





二人の体が宙に浮かび上がる。



ジンも私たちに続いて舞い上がった。





そのまま上昇し、塔の窓となっている穴から中に入る。





「僕はてっぺんを見に行く。ゼロ達は部屋を確認してくれ。」





ジンは私たちにそう言い残すと、再び窓から外へと飛んでいった。





ゼロと私は、急いでドロシーの部屋の扉を叩く。





「ドロシー!いるの?」



「いるなら返事しろ!大丈夫か?!」





返事がない。




キィ…、と扉を開けると、そこには誰もいなかった。





その時、上の方から物音が聞こえた。







「てっぺんか!掴まれ、フィオネ!」