ゼロの相棒






グラグラグラッ!





願いの町に初めて来た日の夜のように、
大きな揺れが私たちを襲った。





「なんだ…またか?」





ゼロは冷静に辺りを見回している。





「地震と違って、いきなりデカイ揺れが来るのが厄介だよな。

…予知ができない」





ジンは柱に掴まりながら顔をしかめる。





この国の住宅などは、魔法の力で守られているから、地響きなどで崩れることはまずない。とカトレアさんが言っていた。





ただ、今日の揺れは前よりもずっと大きい


部屋についている小さなシャンデリアが
グラグラ揺れている。






「長いな。…ドロシーは止められてないのか?」





ゼロの言葉に窓の外を見ると、その時、
塔から見たこともない大きさの光の矢が丘に向かって飛んでいった。




ジンがそれを見て目を見開いた。







「あんなデカイ魔力を一気に放出して……ドロシーは大丈夫なのか…?」





その時、揺れがピタリと治まった。





ジンはドロシーの元へと急いで部屋を出る






「フィオネ、俺たちも塔へ行くぞ。

……嫌な予感がする。」





ゼロは、窓の外を見つめながら言った。