ゼロの相棒






都市のことだってそうだ。


反抗すれば、反逆罪で牢にぶち込まれるか、その場で殺されるかの二択だったのに


彼女はゼロを侮辱されたことに怒って、都市に住む人たちやガーディアンの目の前で、ダリシーンに喧嘩を売ったのだ。





それも、全く恐れることなく。





そんな彼女が、ゼロが別れを告げようとして、初めて“泣いた”。






あんな、魔獣にも、国の王にも恐れをなさなかった彼女が“泣いた”のだ。






それは、ゼロがそれほどまでに“大切な人”だと、自分でも自覚していたからなのではないか。






無意識のうちに。








ゼロに関しても同じことが言える。






一夜にしてあんな少年の姿にされて、
一人で復讐することを考えて、感情も友人も家族も、すべて置いて旅に出たはずなのに




心配して探して再会してみれば、以前のような復讐心がまるでなくなっていた。