私は、その言葉に、はっ、とした。
確かに、なんで待っているのだろう。
この胸の痛みは、ゼロに利用されて、死ぬかもしれなかった、という悲しみから来ているものではない。
この痛みは………。
「…ゼロと……離れたくない…から。」
私は、かすれる声で言った。
それが、私のすべてだった。
もう、ゼロと会う前の自分には戻れない。
“生きるためなら、犯罪を犯すことさえも厭わない”
そんな生き方は、もう私には出来なくなっていた。
ジンは、私の答えを聞くと、申し訳なさそうに言った。
「……僕も意地悪だったね。
もし、星の町にいた頃にゼロの旅の真相を君に伝えていたら、フィオネちゃんはまだ、ゼロのもとから離れようとしたかもしれないね。」
私は、そんなジンの言葉を聞いて、迷わずに答える。



