ゼロの相棒







ジンの言葉に、私は何も答えずにいた。




自分自身でもまだ決められない。





私の生死に関わる問題を、二日で決めろと言われても、困ってしまう。






ジンは、私の心中を察したのか、私の方をじっと見つめて言った。





「二日を過ぎても、ゼロが魔法を使う朔旦冬至の日まではまだ一ヶ月もある。



……焦る必要はないんだよ。ゼロは多分、二日を過ぎてもフィオネちゃん次第で距離を置こうとすると思うから。」






ジンは、私に優しくそう言った。




私は、こくん、と頷く。





すると、ジンが急に黙って真剣な顔をすると、私の方をじっと見ながら問いかけた。






「“それ”……。ゼロにやられたのかい?」





ジンは私の首筋を指差す。





私は静かに頷いた。





頭の中に、昨日の夜のことが鮮明に思い出される。







ゼロは、私が離れていくと思って、
あんなことをしたのかな……。







どうして……?







あなたにとっては、私なんかただの“容れ物”だったはずなのに。





“特別な感情は持たない”と、はっきり言っていたのに。







ゼロの体温も、声も、唇も。




すべて覚えている。